『yula』に揺られて、住吉大社へ。ミナ ペルホネンのワンピースで巡る、心整う初辰まいり
「今週の土日、どう過ごそうかな……」
ふとした瞬間に、そんなことを考える時間も休日の楽しみのひとつ。
遠出するほどではないけれど、少しだけ日常から離れて、心を整えたい。 そんな気分のとき、ふと頭に浮かんだのが「住吉さん(住吉大社)」(関西なまりだと、「すみよっさん」)。
さっそくクローゼットを開け、この旅の相棒に選んだのは、神社の厳かなイメージにもぴったりなミナ ペルホネンの『yula』のワンピースでした。

住吉大社へのアクセスは、電車をお使いの場合
・南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分
・南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分
となります。
今回は「住吉東駅」から、のんびりと歩いて向かいました。
参拝の前にぜひ立ち寄ってほしいのが、江戸時代から続く「住乃江味噌 池田屋本舗」さん。
店構えからして歴史を感じるお味噌屋さんで、ここのお味噌は一度味わうと忘れられない深いコクがあります。
そして、私の昔からのイチオシが、喜久寿(きくじゅ)の「どら焼き」。

ここのどら焼き、実は栗入りなんです!
栗が入った贅沢な餡を、驚くほどふわふわの皮が優しく包み込んでいて……。 お土産にはもちろんですが、自分へのご褒美にもついつい手が伸びてしまいます。
年末年始も空いているので、
私にとって、お正月と言えば喜久寿(きくじゅ)の「どら焼き」!!!なんですよ。親戚みんなで美味しくいただいています。
静かな風を感じて。テキスタイル『yula』の魅力
「yula(ユラ)」という名前の通り、どこか風を感じるような軽やかさ。
落ち着いた色味の中に浮かび上がる花の輪郭は、静寂を大切にしたい神社の参拝にも、不思議としっくり馴染んでくれます。

ジャケットを着ているので分かりづらいですが、ストンとキレイに落ちてくれていて、身体のラインを拾いません。

心整う「初辰(はったつ)まいり」の風景
住吉大社といえば、月に一度の「初辰まいり」。
今回は残念ながら有名な「招き猫」の写真は撮り損ねてしまったのですが、その分、立ち並ぶ赤い幟(のぼり)の鮮やかさが強く心に残りました。
ふと周りを見渡すと、意外にもヨーロッパから来た観光客の方が多く訪れていることに気づきます。 熱心に参拝の作法を眺めたり、写真を撮ったり。
日本の文化に親しもうとしてくださっているその姿に、日本人として、そしてこの場所を愛する一人として、なんだか温かい感謝の気持ちが湧いてきました。

「初辰(はったつ)=発達」という言葉の響き通り、一歩ずつ良くなっていくような、前向きな願いを込めて。
yulaのワンピースを纏い、コツコツと歩く音だけが響く時間は、何よりの心の贅沢でした。

yulaの刺繍を引き立ててくれる、スッキリしたシルエットがお気に入りです。
住吉大社の象徴。
渡るだけでお祓いになる「太鼓橋(反橋)たいこばし」
住吉大社といえば、まず目に飛び込んでくるのがこの大きな「太鼓橋」。
渡るとなると、実は見た目以上に傾斜が急で、一歩ずつ踏みしめて上るたびに、身も心も清められていくような「ご利益」を感じます。

本殿の裏に眠る、強力なパワースポット「五所御前」
住吉大社を訪れたなら、ぜひ立ち寄ってほしい「知る人ぞ知る」強力なパワースポットがあります。それが、本殿の裏手にある「五所御前(ごしょごぜん)」。 ここでは、玉垣(石の柵)の中に敷き詰められた石の中から、 文字が何も書かれていない石もたくさんある中から、「五」・「大」・「力」と書かれた石を探して集め、お守りにするという特別な体験ができるんです。

これ、実は「力」がなかなか見つからない!なんてこともよくあります(笑)。
参拝客が多い日には石が減ってしまって、見つけるのがより困難になることも。
石を一つずつ手に取りながら、無心で「力」の文字を探す時間は、なんだか自分自身と向き合っているような不思議な感覚になります。

この石は「五大力石守(ごだいりきいしまもり)」と呼ばれ、寿力・福力・体力・智力・財力の5つの力を授かるとされています。
そして、無事に願いが叶ったら、感謝の気持ちを込めて「お礼参り」をするのが習わしです。
自分で用意した新しい石に、感謝の文字を添えて。
授かった石と、自分で書いた石の合計6石(3セット×2)にして、拾った場所(五所御前)へお返しします。


「感謝を込めて倍にして返す」という文化、とても日本らしくて素敵ですね。 次に訪れる誰かの願いへとバトンを繋ぐような、温かい循環を感じます。






女性なら必ず訪れたい。「美容の神様」がいる浅澤社
住吉大社からほど近く、ぜひ足を延ばしてほしいのが「浅澤社(あさざわしゃ)」。
ここは「住吉さんの弁天さん」として親しまれ、芸事や作法、そして美容を願う女性の守護神として信仰されています。
女性の心と体を整えてくれる、凛とした空気感。 ここでのお参りは、自分を大切にするための特別な時間のように感じます。

お参りをしてふと池に目を向けると、そこには驚くような景色が広がっていました。
最初は「芝生なのかな?」と見間違えてしまうほど、池一面を埋め尽くす、繊細で細かな緑(苔)が広がっているんです。


これまで色々な景色を見てきましたが、こんなに細かな苔が密集して美しく自生している池は、見たことがありません。
「どうしてここだけ、こんなに美しいんだろう」 そう自問自答してしまうほどの圧倒的な緑の密度は、まさに神様に守られた聖域のよう。
ミナ ペルホネンの繊細なテキスタイルを愛でる時のような、静かな感動が胸に広がりました。
福を分かち合う。「縁起もち」をお土産に
参拝を終えて最後に手にしたのは、名物の「縁起焼」。

その名の通り、ひとつ食べるごとに体に福が満ちていくような、そんな晴れやかな気持ちにさせてくれるお餅です。もちもちした食感で米粉できたスイーツのような食感です。

食べる分は2つにしたのですが、
「それだと、縁と縁になっちゃうから、起も買った方がいいよ!」と商売上手な店員さんに言われるがまま、たくさん買ってしまいました。笑

「今週末、どこへ行こうかな」
そんなふとした思いつきから始まった、住吉さんへの旅。
お気に入りの『yula』のワンピースを纏い、歴史ある石畳を歩き、繊細な苔の美しさに目を向け、美味しいものに舌鼓を打つ。
一歩ずつ「発達」を願う初辰まいりのように、私の心も少しずつ、新しく、豊かに整えられていくのを感じた一日でした。
日常のすぐ隣にある、けれど特別な時間。
みなさんも次の休日は、お気に入りの一着を着て、心に栄養を届ける旅に出かけてみませんか。



