minä perhonen “swing camellia”-カメリアが静かに揺れる、アートをまとう春のコート。
2022-23 a/wに発表されたmina perhonenのテキスタイル“swing camellia”。
冬に咲く椿の花が力強くも繊細に描かれたこのテキスタイルはミナペルホネンの代表となるテキスタイルであると言っても過言ではありません。

実際に私も大のswing camelliaファンです。
発表された当時から大人気のテキスタイルで、ショルダーバッグの大・小やエッグバッグなどでも展開があったようですが、店頭に並ぶ間もなく売り切れとなっていました。買っておけばよかったなと・・・涙
日常を彩るswing camelliaのバリエーション
今回のコートをご紹介する前に、どんな展開があったのか振り返ります。
・swing camellia / チェック刺繍ロングコート(表地:cotton50%、裏地:silk:100%)
(aaa6718)

・swing camellia / 刺繍ロングコート(表地:cotton50%、裏地:silk:100%)
(aaa6719)


・swing camellia / ギンガムチェック刺繍ロングコート(cotton51%、silk:49%)

・swing camellia / コットン刺繍ギャザースカート
mina perhonen swing camellia cotton embroidered gathered skirt
(表地:cotton100%、裏地:silk:100%)

バッグやクッションにはwool 50% cotton 50%の同じ素材が使われています。
やや厚みのあるざっくりとした編み地が特徴です。
・swing camellia / ショルダーバッグ 大(wool 50% cotton 50%)
mina perhonen swing camellia shoulder bag large size
・swing camellia / ショルダーバッグ 小(wool 50% cotton 50%)
mina perhonen swing camellia shoulder bag small size (aaa9471 / 33,000円税込)
・swing camellia / エッグバッグ(wool 50% cotton 50%)
swing camellia / egg bag(AAA9487 / 16,500円税込)
・swing camellia / cushion クッション 大 50cm×50cm
swing camellia / cushion large size
(クッション 小 45cm×45cmの展開があったかどうか確認ができませんでした。)
・swing camellia / ラビオリ クッション 50cm×25cm
swing camellia / ravioli cushion
“swing camellia” に宿る、一癖ある美しさ
それでは実際にswing camelliaの刺繍ロングコートの細部を紹介していきます。

今回はswing camelliaの立ち切り布のカラーと合わせて、ボリュームのあるホワイトのブラウスと合わせました。

着丈は長め。
一番小さい36サイズを選びましたら、110cm弱あります。

360度、swing camelliaの総刺繍が圧巻のコート。
ミナの展示にも毎回登場する、ミナペルホネンを代表するコートといっても過言ではありません。

後ろには飾りベルトが付いていて、こちらもアクセントに。

横からみたところ。
刺繍に途切れはありますが、自然な流れを感じます。

細部に宿る、引き算の美学
全体はボリュームのある身幅広めのデザインということがわかりました。
ここからは細部を見ていきます。

フロントに並ぶ、三つの柔らかなボタン。

生地の色味に寄り添うような、やや淡いトーンのボタンは、一見すると驚くほどシンプルに感じられるかもしれません。私自身、最初は「もっと個性的なボタンでも良かったのでは?」と、その控えめさに不思議な感覚を覚えたのも事実です。
けれど、袖を通して遠くから眺めてみると、その理由に気づかされます。
主役はあくまで、大胆に、そして繊細に配されたカメリアたち。
主張を抑えたボタンは、圧倒的な存在感を放つ「swing camellia」の刺繍を最大限に引き立てるための、名脇役。あえてこだわりを削ぎ落とすことで、テキスタイルという名の「アート」を完成させているのかもしれません。

左右の腰あたりにポケットがあります。
こちらは右側のポケット。

こちらが左側のポケット。
ポケット口も美しく丁寧な縫製に脱帽です。

裏地の処理もとても丁寧です。


これだけの刺繍。
着るとやはり重さはあるのかなと感じました。
気になって体重計で測ってみると切るときと着ないのでは1.3キロくらい違いがありました。(驚)1.3キロ、なかなかの重さかもしれませんね。
肩が凝りやすい方、コートは軽いものがお好きな方は同じテキスタイルでも、裏地のないswing camelliaギンガムチェック刺繍ロングコートの方がオススメだと言えそうです。
伝統的な織りに宿る、軽やかなリズム
このコートのベースとなっているのは、どこか男性の仕立ての良いジャケットを思わせる、端正な表情の生地。
カゴの目のようにざっくりと織り上げられた生地は、さらりとした手触りと、シワになりにくい軽やかさが魅力です。
そんなトラディショナルで少しマニッシュな生地の上に、ひらひらと舞うようなカメリアの刺繍。
「硬さ」と「柔らかさ」の絶妙なバランス(ある意味、男性らしい強さや、女性らしいしなやかさ)が、この一着をただの可愛らしい服ではなく、大人の知性を感じさせる佇まいへと導いているのだと思います。

伝統的な織りに宿る、軽やかなリズム
カジュアルな服装に何気なく、ざっくりと羽織っても様になります。

ブラックのスラックスとブーツでキリッと格好良く。

少しモードを感じる服装にも実は合い、不思議なハーモニーを感じます。

性別という境界を超えたなら
swing camelliaは女性だけのものではありません。
サイズ的に着られるならという前提がありますが、
端正な織りと、裁ち切り布のラフな質感は男性が着ることで
大胆で力強い「アート」へと変貌するのかもしれません。

“swing camellia” —
境界を越えて響き合う、自由な美しさ。
性別や国籍に関わらず、
誰が着るかによって、このテキスタイルは千変万化の表情を見せてくれます。
大切なのは、既成概念にとらわれず、自分自身の感性でその「美しさ」を信じることなのかもしれません。
この一着が教えてくれたのは、服をまとうことの本当の自由と、アートを身近に感じる喜びでした。
私のクローゼットに新しく加わった、この「swing camellia」とともに、
これから訪れる新しい季節を、私らしく歩んでいきたいと思います。

